BACK to MODELLISTA BRAND

ライフスタイルにより
豊かな彩りを。
モデリスタの哲学を、
車を収納する“箱”に投影する

前回のコラボレーション企画から足かけ3年。
モデリスタの次なるチャレンジは、車との親和性が高い「ガレージ」の領域へ。
ガレージのトップブランドを抱える鋼材メーカー・株式会社ヨドコウ(以下ヨドコウ)
と共に、新たなガレージライフのムーブメントを起こすべく動き出した。
モデリスタのデザイナーとヨドコウの開発者による製品誕生までの道のりを紐解く。

株式会社 トヨタ
カスタマイジング &ディベロップメント
内外装技術部 デザイン室
スタイルクリエイト2グループ

伊藤洋祐Ito Yosuke

株式会社ヨドコウ
建材開発室 エクステリアグループ

大森良信Omori Yoshinobu

車よりも要素が少ないだからこそ、こだわったのは細部に至るまでの仕立ての良さ。

デザインと設計技術それぞれへのリスペクトが醸成されて、MODELLISTA仕様のガレージが生まれたわけですね。ではここで改めて、新コラボのガレージの特徴や実際の設計・デザインで最もこだわった点について伺いたいと思います。

伊藤:今回のガレージは、ヨドコウさんの既存モデル「ラヴィージュⅢ」がベースになっています。この商品はコストバランスや施工のしやすさ、量産性といった実用面においても、とてもよく考えられたものになっています。
その上で今回のプロジェクトでは、これまでの組み立て式の物置や車庫のイメージを塗り替えるようなプロダクトを生み出したい想いがありました。だからこそMODELLISTAモデルでは、車を収納する箱としての重厚感や堅牢な雰囲気というものをどう表現するべきかが課題であると感じていました。これまでの製品は部材のシンプルな組み合わせでできているため、全体的に凹凸感があったり、つなぎ目に段差があったりするのは当たり前のこと。しかしながら私たちが考えるデザインでは、極力面ツラが揃っていることを重視します。つまり段差を少なくして、1枚の面の中にいろんな部品が精度よく収まることにデザイン美を見出しています。そのような細部の美しさにこそ、質の良さや仕立ての良さが醸し出されるわけなので。もちろんモデリスタの用品一つひとつにもその美意識は反映されており、今回のこのガレージにも、同じ“匂い”を落とし込みたいと考えていました。何気ないディテールにこそこだわりを表現しており、例えば四周フレームを極力シームレスにする事で、自然の造形ではない、意図を感じられるようなデザインに仕上げています。

大森:この極力継ぎ目を目立たないようにした設計はなかなか難しかったですね。特に柱と軒の部分との交差点、つまり3方向から交わる部分の付き合わせは部品合わせが困難です。加工上の誤差もあるし、組み立て上、ある程度遊びを設けないといけないため、外観の仕上がりに影響する可能性も高い。伊藤さんには継ぎ目に段差ができる了承を得ようとしましたが、彼は譲らず(苦笑)。「柱から同一でシームレスに上まで続くような意匠として作ってもらいたい」と熱望され、その想いに応えようと全力で向き合いました。細かく部材の寸法や角度を調整しながら、何度も試作品で収まりを確認し、ようやく最終形態に落ち着きました。

伊藤:今のモデリスタの方向性は、シンプルだけどテーマは明確。全体的な仕立ての良さ、俯瞰で見たときのものの出来の良さが、狙うべき世界観につながってくると思っています。コラボガレージは、車よりも要素が少ない“箱”であるが故、逆にディテールで勝負して、しっかり良いものに仕立てようという意識が高まっていました。マテリアルやトーンの組み合わせなど細部にかなり気を遣っていたのも、そういった理由からです。

大森:設計者として関わるからには、MODELLISTAのデザインという重みと価値を感じながら、こだわるところはとことんこだわっていくという前提で取り組んでいました。固定ビスや部材と部材の合わせ部分なども、デザイン上のノイズにならないように注意深く配慮しました。具体的には、例えばビスなら鋼板に合わせた塗装仕上げとし、また頭部の形状が薄く目立ちにくいものを採用することで、一見どこで留まっているか分からないよう仕上げています。また今回の製品には、窯業系のような質感を持つ疵付きにも強い特殊な塗装鋼板を採用しました。材料から一貫生産を行う弊社ならではの強みも活かしたものづくりになったかと思います。

伊藤:大森さんたちには、しっかりと私たちの思いが伝わっていて、きめ細かな気遣いで対応していただけたので感謝しかありません。離れてみたときの全体の佇まいがとても美しく、重厚感のあるガレージができあがりました。「ただ鉄板を組み合わせた箱」という印象は微塵もない。そこがまさに狙い通りで、私が絵を描いている段階から一番与えたかったガレージの印象です。予想以上の出来栄えに大満足ですね!

ガレージを通して、日々の暮らしに新しい価値を創出。

そんなこだわり満載のガレージですが、ユーザーにはどんな風に使ってもらいたいですか?

伊藤:このガレージはもちろん車のためのものではあるけれど、愛車を収納するだけの箱じゃない。魅力的なデザイン・設計を施すことで、ガレージそのものにも所有欲を満たせるような付加価値を加えています。プロモーション映像でも提案しているように、キャンパーならキャンプ道具をまとめるベースとして、またクルマやバイク好きならコレクションやカスタムを楽しむ趣味の部屋として。ユーザーそれぞれのライフスタイルに合わせて、臨機応変に順応できる場所になったら嬉しいですね。

大森:私たちはこれまでにもガレージ(車庫)という入れ物を通じて、お客様に収納機能を提供してきました。ただ今回は、単純な収納スペースの確保という目的以上に、持っているだけで楽しくなるような製品が仕上がったと自負しています。伊藤さんの言う通り、自分だけの趣味や家族の楽しみの拠点になるような空間として使ってもらうことができればと考えています。

モデリスタが目指す「ライフスタイルを彩るブランド」への進化において、今回のコラボガレージはどんな意味を持ちますか?

伊藤:オーナーの個性をカタチにするお手伝いをするのが、モデリスタの役割だと私自身は思っています。車自体も車の用品も、それを所有していることで日々の生活の満足感が高まる。そんな風にオーナーの日常に少しでも貢献できたらいいなという想いを持って、日々の仕事に取り組んでいます。今回のコラボ企画も、やはり「これを持っているだけで充足感を得られること」を重視して進めました。家のリビングから外を眺めたときに、このガレージがあって思わずニヤリとしてしまうような、そんな満足感ですね。そして「新しい何かを生み出す場所であること」。このガレージがあるから親しい友人を呼んでバーベキューをしてみようとか。今までやっていなかったことも新しくやってみたいと思えるきっかけになったら、とても素晴らしいと思います。オーナーのライフスタイルを拡大するというか、刺激するというか、呼び水になったらいいですよね。「ライフスタイルを彩るブランド」としての価値観も、より広く認知されていくのではないでしょうか。

大森:「ライフスタイルを豊かにする」という視点については、ヨドコウを取り巻くエクステリア業界でもここ数年重要視されるようになっています。特にモノ消費からコト消費へのパラダイムシフトが起こり、物置の概念も変化しました。今まではモノをとにかく詰め込むための収納スペースだったものが、例えば週末波乗りを楽しむサーファーの趣味の小部屋のような空間となり、“日頃の楽しみを詰め込む、心のよりどころのような場所”という位置付けを大切にするようになりました。だからこそガレージを通じたライフスタイルをどんどん広げていきたいと考えるMODELLISTAの想いには共感する部分が多々ありました。

最後に、このコラボレーションガレージを検討されている方へメッセージをお願いします。

伊藤:実は私自身、子どもの頃からガレージライフというものに強い憧れを持っていて、家を建てるタイミングで「ラヴィージュ」(コラボガレージのベースモデル)を導入しました。時期的にこのコラボガレージの完成が間に合わなかったのは残念でしたが、より自分ごととして本プロジェクトに取り組むことができました。自分自身の等身大の体験をこの開発に現在進行形で活かせたことは、商品への自信につながっていますね。実際にガレージを持ってみると、まさに自分の秘密基地を持ったような楽しさがあります。私の場合はクルマとバイクが趣味なので、今はガレージ兼カスタム工房として使用しています。内装もDIYで自分仕様に作り上げながら、早朝5時頃に起き出しては、コソコソ自分時間を満喫しています。ガレージを持つことで実感したことは、生活にハリが出たこと、仕事のモチベーションにつながること。ガレージそのものが、まさに自分の生活を豊かにする存在になっていることです。皆さんにもガレージがもたらす人生の喜びを、ぜひ感じていただきたいです。見た目で気に入って買ってくれたら純粋に嬉しいですし、使い方にもお客様独自の楽しみを見出してくれたら、デザイナー冥利に尽きますね。

大森:モデリスタ×ヨドコウガレージは車庫としての堅牢性、使い勝手は元より、使っていただける喜びをより感じていただけるよう、意匠や質感にこだわった製品です。ユーザー様のカーライフや趣味のひとときを、特別な時間へと変える空間としてご利用いただくことができれば、私たちも非常にありがたいと思っています。

INTERVIEW